04.06(WED)2022

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田村 修教授が2022年度日本薬学会学術貢献賞を受賞

 

 田村 修教授が2022年度日本薬学会学術貢献賞を受賞しました。本学教員による受賞は平成8年度の青柳高明教授,平成30年度山本恵子教授(現学長)に次ぐ3件目となります。この賞は、薬学の基礎および応用に関し、各専門部門で優れた研究業績をあげ、薬学の発展に顕著な貢献をなした研究者に授与されるものです。

 田村教授の受賞の研究題目は「ニトロンの新しい化学の開拓」で、2022年3月25~28日に名古屋で開催(オンライン開催)された日本薬学会第142年会にて表彰式と受賞講演が行われました。

 

 ニトロンという物質群は、アルケンと1,3-双極子付加環化反応を起こしてイソオキサゾリジン環を与えることは知られていましたが、ニトロンの幾何構造が変化しやすいために、生成物の置換基の立体化学を制御することは難しく、これが課題となっていました。田村教授は、ニトロンの幾何構造を制御する複数の手法を考案し、イソオキサゾリジン環上の置換基の立体化学を制御できることを示しました。また、開発した方法を用いて複雑な構造を持つ天然生物活性物質の合成を行い、その応用性の広さも示しました。得られた成果の多くは、昭和薬科大学薬化学研究室で行われたものであり、今回の受賞は、研究室のスタッフや大学院学生、学部学生、研究生らの努力が認められたものです。

 

(左の写真:賞状楯を持つ田村修教授)、(右の写真:左から元木和幸理事長、田村修教授、山本恵子学長))

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